時の波に洗われて、まなざしに磨かれて、まろやかな美しさ舞う
鎚起銅器について
鎚起銅器の起源は明和年間(1764~1771)に及び、弥彦山の海側に間瀬銅山や弥彦銅山があり、産出された銅を用いて、鍋や薬缶類の製造が始まりました。
それから200年、日常品銅器から工芸品へと幾多の時代と生活様式の変遷を経ながら伝承され、育まれてきました。
鎚起とは鎚で打起こす鍛金の技法です。本器は銅の金属素材を大小様々な鎚やタガネを使い、焼鈍を繰り返しながら打延ばし、打縮め、打出し、彫込んだりの鍛金、彫金の技術を用いて制作されたものです。
着色の色につきましては、銅の化学変化による錆の色で、硫黄や硫酸銅、緑青の溶液で煮込み、イボタ蝋で色止めされています。そのため、長時間の水分、塩分、酸気で色が損なわれます。ご使用後、または日常的に、乾いた布で艶を出すように撫でてください。使い込む程に趣のある艶を加えて、永年、ご愛用いただけます。
・口径73×高115mm
[色]・白金
・素銅色
・紫金色
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